漢方は誤解だらけ

 「漢方って何?」と聞かれて、正しく答えられる人はどのくらいいるでしょうか。
 何となく中国の医学などと思っている人がほとんどだと思います。
 実は漢方は日本の伝統医学であり、現在の中国には漢方はありません。〝漢方は中国が本場〟という誤った先入観と、見かけが似た薬のために、中国の医学が漢方と間違えられることが多くなっています。
 本来の漢方は難しく、今では学べる機会も全国的に希になっています。以前は漢方と中医学の比較ができる先生方がおられましたが、漢方を深く知らない今の人たちは、漢方と中医学の比較さえできなくなっています。今の日本でお医者さんが使う医療用の漢方薬のレベルで漢方を判断していることが多いようです。
 その結果、真の漢方の片鱗も知ることなく、理屈をてっとり早く学べる中医学といわれる今の中国医学が分かりやすいために広まってしまいました。
 料理ならば、和食と中華料理の見わけはできますが、薬では一般の人には区別ができないでしょう。
 しかし、“漢方の専門家”と称する人達がわかっていないのは、もってのほかだと思います。


 また、日本で消費されている漢方薬の大半が顆粒や錠剤の“インスタント漢方薬“といわれるものです。インスタントコーコーは本物のコーヒーとは違うことを割り切って飲むでしょうが、漢方薬はそうではないようです。
 顆粒、錠剤、煎じ薬など剤型や製造メーカーは違っても効き目は同じと思っている人が多いようです。しかし、漢方薬の大半は本来は煎じ薬です。漢方薬の効果を追求するためには、良質の原料生薬で作った煎じ薬を飲むしかありません。


 その他、漢方と漢方薬に対する誤解は多いものです。漢方をきちんと知って欲しいと思います。