目が疲れて肩が凝ります

 オフィスでパソコンを使っているせいか、目が疲れて、ひどい肩凝りを感じます。視力も落ちてきました。漢方薬で目の疲れがとれますか。
(30歳・女性)
 今やどこの職場にもパソコンが導入され、仕事内容によっては、一日中パソコンの液晶画面を見つめながら同じ姿勢でキーボードをたたいているという人も少なくありません。私自身、パソコンを使う時間が長く、目の疲れを感じることがあります。
 パソコンの画面を長時間見つめていると、目に潤いがなくなり、しょぼしょぼしてきます。いわゆるドライアイといわれる症状で、年齢に関係なく、目の疲れを訴える人が増えています。
 目がかすむ、目が痛い、目が疲れる、充血する、視力が落ちるといった目の症状だけでなく、めまいがする、肩が凝る、頭痛がするなど目以外の部分に不調が現れてくることも少なくありません。
 西洋医学では、目に異常があるかどうかを検査して、メガネの着用や目薬の点眼などの措置をとります。
 一方、漢方では、「肝は目に穴を開く」といい肝の具合は目に表れるとしています。また、眼精疲労は腎が虚弱になったときに起こる傾向があると考え、腎の強化も視野に入れます。このように眼精疲労の場合も臓器の気血を促し、機能の衰えの回復を図るのが漢方のやり方です。では、具体的にどんな漢方薬を使うのか紹介しましょう。

葛根湯(かっこんとう)風邪で有名な葛根湯は、肩凝り、頭痛などを伴う眼精疲労にも効果があるとされます。体力がある人で、首から背中にかけてこわばりを感じ、目が充血している場合に使います。

五苓散(ごれいさん)胃に水分の停滞があり、口の渇き、嘔吐、頭痛、めまいがある人に。

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)柴胡剤の中で眼精疲労によく使われる薬。体力がなく、貧血のある人で、動悸(どうき)や息切れがある場合に使います。

四逆散(しぎゃくさん)不定愁訴を伴った神経症状や胃腸障害のある人に。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)目の症状に加え、手足の倦怠(けんたい)感、言葉に力がない、食欲がないなどの場合に用います。

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)腎を補う六味地黄丸(ろくみじおうがん)に、目に良いといわれる枸杞子(くこし)と菊花(きくか)を加えたもの。疲れ目、かすみ目など目の諸症状に効果があるといわれています。

 現代人は目を酷使している傾向があります。時々目を休めたり、遠くを眺めたりして、日常生活でも工夫しましょう。