花粉症にも効く漢方薬があるの?

 花粉症の薬をもらって飲んでいるのですが、眠気や倦怠感があります。花粉症にも効く漢方薬があるのでしょうか。
(40歳・男性)

 中国地方でスギ花粉がピークの時期に入ってきました。ぽかぽかした陽気は、春を感じてうれしくなりますが、そんな日は特に花粉が多く飛んでいるので要注意です。
 皆さんご存じのように、花粉症の症状は、目と鼻に現れます。目がかゆい、まぶたが腫(は)れている、目に違和感があってごろごろする、涙が出る、目やにが出るといった目の症状。くしゃみが出る、鼻水が出る、鼻づまりがあるなどの鼻の症状。これらに心当たりがあれば、花粉症かもしれません。
 鼻の症状は風邪とよく似ていますが、目のかゆみなど目の症状も伴うなら花粉症を疑った方がよさそうです。
 先日、知り合いの女性が、朝起きたときに白い目やにが出たといって眼科を受診したところ、花粉症ではないかと診断されたとのこと。「黄色い目やになら感染症の可能性があるが、白い目やにならアレルギーの可能性が高い」と言われ、抗アレルギー薬を処方されたそうです。
 西洋医学では、抗アレルギー薬などの対症療法で症状を抑えますが、ご相談にあるように、眠くなるなど副作用が出る場合があります。
 一方、漢方では、症状を抑えることはもちろんですが、最終的には体質改善を目指し、症状そのものが出なくなることを目的にします。また、「この病気には○○○」と、病気ありきの考え方をせず、そのときの症状、その人の体質に合わせて薬を選びます。
 では、花粉症にどんな漢方薬が使われているかを紹介しましょう。

 小青竜湯(しょうせいりゅうとう) 冷え症の人や寒がりの人で、くしゃみを連発し、透明な薄い鼻水の多い人に
 葛根湯(かっこんとう) 鼻水がひどくて肩凝りを伴う場合に使われます。また、鼻づまりがひどいときは川芎(せんきゅう)と辛夷(しんい)を加えた「葛根湯加川芎辛夷」があります。暑がりの人や子どもの花粉症に
 清鼻湯(せいびとう) 葛根湯加川芎辛夷にさらに工夫を加えた薬。鼻づまり、鼻水がひどいときなど鼻の症状によく使われます。花粉症以外にも、慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、蓄膿症などに
 麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう) 虚弱体質で風邪を引きやすいような人、冷え症の人などに
 辛夷清肺湯(しんいせいはいとう) 鼻づまりのある花粉症に。蓄膿症などうみがあるときに使われます

 1週間以内に効果を判定できることが多いのですが、体質改善を目的にするなら長く飲み続けた方がよいでしょう。