クシャミが止まらなくなる

 花粉症持ちの私にとって、春は憂うつなシーズンです。その上、最近は一年を通じて、ほこりの多い場所や動物のそばに行くと、クシャミが出るようになりました。体質改善したいのですが。
  (44歳・女性)
 始終クシャミが続くと日常生活にも支障を来たし、やっかいなものですね。20年ほど前まではあまり知られていなかったアレルギー性鼻炎ですが、現在では、日本人の10人に1人とも、5人に1人ともいわれるほど、患者の数が増えています。
 アレルゲンとしては、スギ花粉が悪者の代表のように扱われますが、日本で花粉症を起こす植物は約50種類あるといわれています。また、花粉のほかにも、ハウスダスト、ダニ、カビ、ペットの毛などのアレルゲンがあります。
 まずは自分のアレルゲンが何かを知り、花粉であれば、なるべく家の中に持ち込まないように玄関前で服をはらう、手洗い、うがいをする、ペットであれば、室内飼いを避ける、通気を良くするなどの対策をとり、アレルゲンとの接触を避けることが賢明です。
 アレルギー性鼻炎は、異物であるアレルゲンを体内に取り込まないようにする防御機能の一つ。その3大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりです。
 ところが、漢方には、アレルギーとか抗原という考え方はありません。アレルギー性鼻炎の症状の多くは、漢方でいう水毒(水分代謝異常)によって起こると考えます。
 そして、症状と体質に適する漢方薬を使えば、症状が次第に軽くなっていき、最終的にはアレルギーの症状が出なくなるのです。
 それでは、一般によく使われる漢方薬を見てみましょう。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)水のような薄い多量の鼻水とくしゃみを連発する症状に使います。体力は中等度かやや弱い体質の人に適します。

葛根湯(かっこんとう)クシャミ、鼻水、鼻詰まりなどがあり、肩凝りが強い状態の人に使います。虚弱傾向の少ない丈夫な人に適することが多い薬です。

麻黄湯(まおうとう)丈夫な体質の人で、鼻詰まり、鼻水、クシャミなどの症状があり、時には鼻血が出る人に適します。

麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)顔色が悪く、手足が冷え、新陳代謝が低下して体力が弱っている人で、薄い水のような鼻水や鼻詰まりがあるときに適します。

麦門冬湯(ばくもんどうとう)のどの乾燥感や声がれがある人に適します。クシャミは多くても鼻水は多くありません。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)冷え性で風邪をひきやすい人に功を奏します。