尿路結石を予防したい

 先日、腰の痛みで七転八倒し、救急車で病院に運ばれて尿路結石と分かりました。再発の可能性が高いといわれ、戦々恐々としています。
(41歳・男性)
 尿路結石は、働き盛りの男性に多く見られる病気です。石がどこの部位にあるかによって、腎臓結石、尿路結石、膀胱(ぼうこう)結石、尿道結石と呼び分けます。このうち、膀胱より上位にある腎臓結石と尿管結石を「上部尿路結石」、下部にある膀胱結石と尿道結石を「下部尿路結石」などといいます。
 日本では、昔は膀胱結石が多かったのですが、最近では上部尿路結石が多くなりました。食が欧米化し、動物性たんぱく質の摂取量の増加が原因の一つといわれています。美食家に多いのもそのためでしょう。
 砂粒程度から小石くらいまで石の大きさはさまざまで、1個のこともあれば多数のことも。尿の中にカルシウム、シュウ酸、リン酸などの結石形成物質が過剰に含まれて石に発展するのです。
 よく知られる症状が、激痛です。痛みの程度は結石のある場所によって異なり、結石が腎臓にあるときは、無症状か鈍痛が起こる程度ですが、結石が尿管にあるときには、激しい痛みを伴うことがあります。出産と結石の両方を経験した女性が「結石の方が痛かった」と言っていたほどです。また、尿管内部が結石で傷つき、血尿が出ることもあります。
 最近の西洋医学では、石を内視鏡手術で取り除いたり、体外衝撃波砕術で砕いたりします。漢方でも石を排出できますが、石の大きさやひっかかり具合によって時間がかかることもあります。
 西洋医学で石の場所や状態を確認しながら、排石の促進や結石の予防に役立つ漢方を利用するのもよいでしょう。主な漢方薬を紹介します。

猪苓湯(ちょれいとう)体力が中程度で、のどが渇き、尿量減少の症状がある人に排石を目的に使います。腎炎、膀胱炎、血尿にも用います。

五淋散(ごりんさん)尿路の熱や腫れをひき、痛みを和らげて、尿の出をよくします。体力が中くらいか少し弱い人に。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)芍薬と甘草の二つの生薬(しょうやく)で構成され、強い痛みに頓服(とんぷく)として用いられます。

大建中湯(だいけんちゅうとう)おなかにガスがたまって腹痛のある場合や、発作的な痛みがある人に。

 一度結石になった人は偏った食生活を改め、バランスの良い食事を心掛けましょう。尿が濃くならないよう、水分を取ることもお忘れなく。ウラジロガシやシラカシの葉を煎じて、お茶代わりに飲むのもお薦めです。