結石になりやすい体質です

 15年ほど前に腎臓結石になり、体外衝撃波結石破砕術で石を砕きました。しかし先日、腰痛、腹痛、血尿などの症状があり、検査を受けると再発していました。漢方薬で効果がありますか。
(56歳・男性)

 結石は、カルシウムを主成分とするものが多いことが分かっています。カルシウムは、単体では人体内で結晶化しにくいのですが、シュウ酸などが余っているとカルシウムと結びつき、結晶化しやすくなってしまいます。砂粒程度から小石くらいまで大きさはさまざまで、1個のこともあれば多数のこともあります。
 結石が体のどの部分にあるかによって、腎臓結石、尿路結石、膀胱(ぼうこう)結石、尿道結石と呼び分けます。
 代表的な症状は、石が管を通るときの激痛。大きな石であれば、のたうち回るほどの痛みにさいなまれます。排尿痛、頻尿、血尿など尿に関する症状も見られます。
 西洋医学では、小さい石の場合は自然排出の可能性があるので、痛み止め、解熱剤、石の排出促進剤などを服用して経過観察します。
 大きい石の場合は、体の外から衝撃波を当てて結石を破砕する「体外衝撃波結石破砕術」という治療法が主流です。実際に体外衝撃波を受けた人の体験談を聞くと「輪ゴム鉄砲で撃たれているような痛み。1回1回は我慢できる程度の痛みだが、合計すると3000回もあり、約1時間前後も続くのでしんどかった。その都度、音がするので、それも苦痛だった」とのこと。破砕された石は処置の後の排尿時に出てきます。
 しかし相談者のように、この治療を受けても再び結石が生じてしまう人も少なくないようです。西洋医学で石の場所や状態を確認しながら、排石の促進や結石の予防に役立つ漢方を利用するのもよいでしょう。
 よく使われる漢方薬を紹介します。

猪苓湯(ちょれいとう) 膀胱結石によく使われます。痛みの発作がない期間に、結石の排出や予防の目的でも使用されます。早い人なら3日後に石が出てくることがあります。この猪苓湯にオオバコの種を混ぜて使う漢方家もいます
大建中湯(だいけんちゅうとう) 痛みの発作期に用いられる薬。激しい痛みがある人や、おなかにガスがたまっている人に適しています
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう) 芍薬と甘草の2つの生薬(しょうやく)で構成され、強い痛みに頓服(とんぷく)として用いられることがあります

 ウロジロガシという木の葉は、「排石茶」の異名をとるほど、昔から結石に使われてきました。この植物を煎じたお茶を予防の意味で常飲するのもよいでしょう。