子供の口内炎が治らない

 9歳の子供のことです。口内炎がよく出来て、なかなか治りません。口の中を見ると、白いポツポツが次々に出るようです。刺激すると痛いので、歯磨きを嫌がったり、トマトなどの酸っぱみのある食べ物を食べたがらず、好き嫌いも激しくなるようなのですが…。
(36歳・女性)
 子供たちの好き嫌いは、お母さんを悩ませ、調理法を変えたりして、なんとか食べさせようと努力するものですね。口内炎はビタミンなどの栄養不足によっても生じます。これから先の長い将来を健康に過ごすためにも、ぜひ母の力で好き嫌いを克服させてやってください。
 さて口内炎とは、何らかの原因で口の中の粘膜や舌に炎症が起こることを総じて言います。最も多いのは、直径5㎜程度の潰瘍(かいよう)が繰り返し出来る「アフタ性口内炎」です。
 口内炎が生じる原因としては、前述の栄養不足のほか、熱いものを食べてやけどをしたり、噛(か)んでケガをしたり、合っていない入れ歯が粘膜を傷つけたり、疲労やストレス、歯磨きが不十分で衛生的でない…などが挙げられます。
 緩和策としては、口内炎用の軟膏(なんこう)があるほか、塩水でうがいをするだけでもいい場合があります。手軽ですし、お勧めします。
 漢方薬は、その人の体質・症状に合わせて使うものです。1つの漢方薬が1つの病気だけに対応するのでなく、いくつもの病気に対応します。また逆に、1つの病気に使われる漢方薬は何種類もあります。
 例えば、葛根湯(かっこんとう)は、風邪の薬として有名です。しかし実証(体が丈夫)の人の、肩凝り、神経痛、リウマチ、五十肩、鼻炎、蓄膿症、湿疹、じんましんなどにも使われます。しかし体質・症状に合っていないと効果がなく、その見極めはなかなか難しいものです。
 このような理由で、口内炎に効く漢方薬も、いろいろな種類があります。慢性化して反復する口内炎は、漢方で治りやすい症状の一つです。少し長期で服用すればよいでしょう。

三黄瀉心湯(さんのうしゃしんとう)体の丈夫な人で、症状が強く、のぼせや便秘の傾向のある場合に使用します。

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)やはり同じように症状が強く、便秘のない人に適していて、出血傾向にも使用します。

甘草瀉心湯(かんぞうしゃしんとう)胃腸の弱い人にはこの漢方薬が良く、口内炎を繰り返す人もこの漢方薬を長期間続けると良いでしょう。

温清飲(うんせいいん)長引く口内炎や、皮膚が乾燥している人に使います。

 一概にはいえませんが、上手に漢方薬を選べば1週間胃内に効果が実感できるものです。