メニエル病の発作で困っています

 仕事が忙しいとき、持病のメニエル病の発作が出て、体がフワフワし、天井がグルグル回るような目まいがして、困っています。完治は難しいと聞きますが、漢方ではどのような薬があるのでしょうか。
(42歳・女性)
 メニエル病は、30歳代から40歳代の女性に多いのが特徴で、目まいのほかに、冷や汗、顔面蒼白(そうはく)、難聴、耳鳴り、吐き気などを伴うケースがよくあります。
 この病気になる原因はまだ不明で、ストレス、ホルモン異常、自律神経失調症など何かの理由で、内耳が水ぶくれ(内リンパ水腫)になった状態と考えられています。
  原因が不明なだけに、西洋医学の分野では、メニエル病に対する根本的な治療法がまだ見つかっていません。薬物で症状を抑える「対症療法」が主に行われています。
 治らないのなら、悩みすぎず、うまく病気と付き合っていきたいですね。天井がグルグル回るような発作は、数分でやむこともあれば、数時間続くこともあります。大切なのは慌てないこと。楽な姿勢で安静にしましょう。
 ところが、漢方では、原因不明の病気でも、症状と体質から薬を選べば治る可能性が十分あります。メニエル病にも良い結果を挙げる傾向があります。
 それでは、症状別に漢方処方を紹介しましょう。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)目まいが主な症状で、頭痛、のぼせ、足の冷え性などがある場合に適しています。

女神散(にょしんさん)体力はあるけれど、出産後とか、更年期、自律神経失調症で、目まいやのぼせがある場合。不眠、頭痛、動悸(き)、神経不安などの傾向の人にも適しています。

五苓散(ごれいさん)口が渇き、尿の出が悪く、下痢(り)、おう吐感、食欲不振、動悸、手足のむくみなどを伴うときに使われる処方です。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)顔色が悪く、貧血気味で、腰痛、倦怠(けんたい)感、頭痛、肩凝り、耳鳴りがあって目まいを訴える場合に用います。

釣藤散(ちょうとうさん)中年以降の人で、頑固な頭痛、耳鳴り、いらいら感などを伴う目まいがある場合に適しています。

四君子湯(しくんしとう)胃腸虚弱、食欲不振、貧血傾向のある人に用いるとよいでしょう。

 このほか、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、加味逍遥散(かみしょうようさん)などの処方も使われます。
 いずれにしても、症状に合った処方を選ぶことが大切で、専門家に相談することが良化の近道です。