息子はニキビの花盛り…

 この春、高校3年生になった息子のことで相談です。父親に似たらしく、顔じゅうニキビが噴き出しています。勉強中も気になるようで、顔を触ってばかりいます。今年は受験だし、ニキビ跡を増やさせないためにも漢方の知恵の伝授を。(42歳・女性)
  (42歳・女性)

 ニキビができやすい理由の一つに、皮脂の分泌が活発であることなどが挙げられ、ニキビのできやすい体質に遺伝の要素があるのは否めません。
 ニキビには、白ニキビ(皮脂や角栓が毛穴に詰まっている状態)、黒ニキビ(毛穴が開き、角栓が酸化して黒いものがポツポツと見える状態)、赤ニキビ(皮脂の過剰分泌で毛穴が詰まり、アクネ菌によって作られる遊離脂肪酸で炎症を起こしている状態)があり、このうち、肌に凹凸のニキビ跡が残ってしまう可能性があるのが、赤ニキビです。
 原因は、ホルモンバランスの崩れ、ストレス、便秘、食の乱れ、脂漏性皮膚炎などがあるといわれ、規則正しい生活や洗顔を気をつけるようにいわれます。
 思春期のニキビは、「青春のシンボル」ともいわれますが、最近は大人のニキビも増加中。本人が気になるようなら、何か本人に合う対策を探したいものです。
 ちなみに、体質改善の働きを伴いながら病気や症状を治そうとする漢方薬は、ニキビの治療も得意分野の範ちゅうといえるでしょう。以前は1、2週間で治まるニキビが多くありました。最近では効果が出るまでに1、2カ月を要するニキビが増えてきましたが、根気良く漢方薬を服用すれば、笑顔が見えてくるはずです。
 しかも漢方薬の場合、ニキビの治療をしていると、のぼせや熱感、女性なら生理不順や月経困難症、冷え症なども改善されるといううれしい副産物がついてきます。  それでは代表的な漢方薬を見ていきましょう。

清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)顔面が赤く、頭痛や頭重、のぼせを訴える場合に。ニキビの赤みが強く、顔の肌も脂ぎっている人に。体質は虚弱でない人に。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)比較的しっかりした体質で赤ら顔の人に。のぼせ、頭重感、頭痛、肩こり、足の冷えを訴える人に。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)血色が悪く、色つやがなく、乾燥気味の肌の人に。冷え症で、女性では月経異常を訴えるような人に。

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)化膿傾向の強い人に。神経質で腹力は中程度の人に。

 これから暖かくなると皮脂腺が活発になり、ニキビも出来やすくなります。今のうちから服用すれば、今年の夏にはずいぶんと楽に過ごせるはずです。