おなかが張って困っています

 1年以上前から、食後、おなかが張って苦しくなります。ガスがたまりやすく、おならがよく出ます。漢方薬で治りますか。
(48歳・女性)
 つい食べ過ぎておなかがいっぱいになり、腹が張るという状態は、誰もが経験することでしょう。それほど食べていないのにおなかが張る、ガスがたまって苦しいなどという症状が、〝腹部膨満感〟です。
 子宮や卵巣の病気、腸閉塞など何らかの疾患が原因となって膨満感が起きていることがありますが、一般的に多くの場合、腸管内にガスが過剰にたまることが原因になっています。
 誰でも、食事をすることで消化官内にガスが発生し、普通はゲップやおならとして排泄(せつ)されていきます。しかし、過剰にたまってしまうと、腹部膨満感が起こるのです。
 それでは、なぜガスがたまるのでしょうか。食べるときに一緒に空気を飲み込んでいたり、ガスを発生させやすい繊維質の多い芋類・豆類などを食べ過ぎていたり、炭酸飲料を飲み過ぎていたりなどの原因が挙げられます。また、高たんぱく、高脂質の食べものの食べ過ぎで、腸内の悪玉菌が増え、腐敗ガスが発生することも原因となっています。
 乳酸菌やビフィズス菌の入った整腸剤は、腸内の悪玉菌の増殖を抑えることにより、腐敗ガスの発生を抑え、ガスの排泄も促します。
 一時的に治まっても、また同様の症状を繰り返す人には、漢方が役に立つことが多いもの。腸の働きを整えて症状を改善するための、さまざまな薬があります。一部を紹介しましょう。
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう) ガスがたまって苦しい症状を改善する働きがあります
桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう) 腹部膨満、腹痛のある人、便意があるのになかなか便が出ない、いわゆる〝しぶり腹〟の人や便秘の人にも使われます
大建中湯(だいけんちゅうとう) 冷え症の人で、おなかが張っている人に
麻子仁丸(ましにんがん) 腸を潤す麻子仁や杏仁(きょうにん)などが含まれ、便やガスを排出する効果があります
潤腸湯(じゅんちょうとう) 麻子仁や杏仁のほか、桃仁(とうにん)なども含まれています。虚弱な人の便秘に
 本人は気付いていなくても、便秘と同様の状態になっていることもあります。相談者は症状が1年以上続いているとのこと。少し長い目で見て、様子を見ながら飲んでみるとよいでしょう。日常生活では、早食いしない、食べ過ぎない、炭酸飲料を飲み過ぎないなどに気を付けてください。