リウマチの漢方薬は西洋医学の薬と併用可?

 関節リウマチを患っており、病院で処方されたステロイド剤などを長く飲んでいますが、良くなりません。漢方薬を試したいと思っていますが、効果がありますか。また、西洋医学の薬と併用できますか。
(58歳・女性)

 関節の炎症によって、こわばりや痛みが左右対称に起こるのが関節リウマチです。具体的な症状は、朝、起きたときに手がこわばるというもの。進行すると痛む関節が増えていき、関節そのものが変形して動かなくなることもあります。
 慢性関節リウマチは、男性よりも女性に多く見られる、原因不明の膠原(こうげん)病です。
 西洋医学では、痛みや腫(は)れなどを抑える抗炎症剤(非ステロイド性抗炎症剤、ステロイド剤)、免疫の異常を調節あるいは抑制する抗リウマチ剤(免疫調節剤、免疫抑制剤、金製剤など)などが使われますが、治りにくい病気として知られています。
 漢方では、関節リウマチのような症状は「歴節風(れきせつふう)」とか「痛風(つうふう/漢方では西洋医学でいう痛風より広い範囲の症状を指します)」などと呼び、多くの薬が工夫され、効果的な薬がたくさんあります。
 漢方だけで対応できる状態も少なくありませんが、西洋医学と併用することから始めてもよいでしょう。関節リウマチに使われる漢方薬の一部を挙げてみます。

葛根湯(かっこんとう) 一般的には風邪薬と思われている葛根湯ですが、さまざまな症状に効果を発揮し、初期で軽度のリウマチに使われることも
桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう) 顔色が悪い、冷え症の人に向いています。麻黄の入った薬を用いると食欲がなくなるような人にも
疎経活血湯(そけいかっけつとう) 体力は中くらいの人、諸関節が長年にわたって腫れているような人に
薏苡仁湯(よくいにんとう) 慢性化しようとしている状態または慢性になっても症状がさほど強くない関節リウマチに
大防風湯(だいぼうふうとう) 四物湯(しもつとう)という漢方薬をベースに作られた薬。四物湯の持つ「血」を補う作用が、慢性の関節リウマチの人に奏功します

 数カ月前のこと。関節リウマチの症状で10年以上悩んでいるという60代の女性がやってきました。彼女は、〝痛みにはこの薬〟という思い込みで、自分で取り寄せた漢方薬を長年続けて飲んできましたが、全くといっていいほど効いていませんでした。
 しかし、寿元堂で別の漢方薬を試したところ、1カ月もたたないうちに症状が改善されてきました。このように「この病気にはこの薬」という決め付けは、漢方では禁物。体質と症状の見極めが重要なので専門家によく相談しましょう。