リウマチで関節が痛みます

 リウマチで数年前から手の指の節々が痛くなり、関節が少し変形してきました。寒くなると余計に痛い気がします。
(67歳・女性)
 早いものでカレンダーはもう12月。1年の経過があっという間に思えるのは、きっと私だけではないでしょう。猛暑だった夏が嘘であるかのように、冷たい風が肌を刺す季節になりました。
 寒くなると、関節リウマチの痛みを訴える相談者が増えてきます。関節がこわばって、腫れて痛むこの病気は、季節の変わり目や寒い季節に悪化することが多いからです。
 手の指の第2・第3関節、手首や足首、足の指の腫れが、左右対称に現れる場合は、リウマチの可能性があります。初期の場合、朝、起きてから手をにぎることが困難になり、こわばった状態がしばらく続く「朝のこわばり」という症状が現れます。放置しておくと慢性化して骨の変形を起こし、だんだんと正座や曲げ伸ばしができなくなってきます。原因はよく分かっておらず、治りにくい病気です。
 ところが、漢方ではリウマチによく効く薬があります。私の薬局にもリウマチで悩んでいる人がよく来られますが、漢方薬を続けて飲むことで症状が軽くなり、治ってしまうケースもまれではありません。西洋医学と併用して様子をみればよいでしょう。体質と症状に合わせて、次のような薬が使われます。
 薏苡仁湯(よくいにんとう)は、慢性化しようとしているか、慢性になって症状がさほど強くない関節リウマチの症状に適します。
 そのほかにも、大防風湯(だいぼうふうとう)は虚弱で疲れやすい冷え症の人に、桂枝加苓朮湯(けいしかりょうじゅつとう)は冷え症で手足の関節が腫れて痛む人に、五積散(ごしゃくさん)は胃腸虚弱で顔色が悪く下半身の冷える人に、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)は太り気味で疲れやすく汗をかきやすい人に、疎経活血湯(そけいかっけつとう)はお酒をよく飲んで夜に痛みが一層ひどくなる人に使われます。このようにリウマチに効く漢方薬はいろいろあり、漢方が得意とする分野なので、悩んでいる人は一度試してみる価値があります。
 日ごろの養生も大切です。冷蔵庫から出したジュースをすぐそのまま飲んだり、氷を浮かべた飲み物を飲んだりするのは感心しません。生野菜や果物、清涼飲料水やアイスクリームなどの冷たいもの、お菓子などの甘いものは、体を冷やして関節リウマチを悪化させることがあります。お風呂で体を十分温め、夜更かしを避けて、しっかり睡眠時間をとることも大切です。