リウマチで手足の関節が痛むのですが…

 リウマチを患っています。特に、寒い時季や季節の変わり目になると手足の節々が痛み、以前は大好きだった旅行にも出掛けなくなりました。漢方で治りますか。
(64歳・女性)
 痛みの病気で悩んでいる人は多いものです。なぜこんな思いをしなければならないのかと、当薬局に来て嘆かれる方もおられます。
 一時的には西洋医学の鎮痛剤で和らげることができ、その場逃れを続ける人が多いものです。しかしそのうち徐々に症状が悪化して慢性化したり、場合によっては手術しなければならなくなります。また、薬の副作用で悩む人もいて、西洋医学では上手に対応できないことが少なくありません。
 関節リウマチは、小さい関節の痛みから始まり、ほかの関節に進みます。左右対称の関節が腫(は)れて痛み、朝起きたときに関節が強ばります。原因が分かりにくく、治りにくいものです。それだけにじっくりと使っていく漢方薬がよく利用されます。
 漢方では、関節リウマチなどの症状を「風湿」とか「百虎歴節風」などといいます。冷え込みや水分の取り過ぎなどによって漢方でいう水毒(一種の水分代謝異常)が生じ、関節に異常をきたした状態と考えられているものが多いのです。
 そこで、体内の水分代謝を調節して関節リウマチを緩和しようとする漢方薬は、長い歴史の中で数多く考えられてきました。その一つが桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)です。
 この漢方薬は、江戸時代の吉益東洞の著書「方機(ほうき)」に載った漢方薬で、「傷寒論」の桂枝加附子湯(けいしかぶしとう)に蒼朮(そうじゅつ)を加えたものです。
 服用の目安は、発汗傾向があり、悪寒がし、おしっこが出にくく、手足の関節が痛んだり動かしにくいなどの場合です。このような症状が見られる関節リウマチや神経痛、関節炎などに用いられます。
 また、よく使われる処方に「大防風湯(だいぼうふうとう)」があります。西暦1106年の中国の宋の時代に編纂(さん)された「太平恵民和剤局方(たいへいけいみんわざいきょくほう)」という文献に載っていて、地黄、当帰、芍薬、黄耆、防風、杜仲、白朮、川芎(せんきゅう)、附子、人参、羗活(きょうかつ)、甘草、牛膝(ごしつ)、生姜、大棗という15の生薬から成っています。
 体質的には虚弱で疲れやすく冷えのある人に多く用いられますが、近年の研究から、関節リウマチ自体の病状を改善し、関節の痛みを軽減することが分かってきました。
 西洋医学で治りにくい病気も、漢方が効果的な場合があります。漢方は慢性の病気でもせいぜい2~3カ月ほど服用すれば効果の有る無しを判断することができます。試してみると良いでしょう。