漢方薬局の〝はしご〟のすすめ

 現在の日本では、大量の漢方薬があちこちで使われています。
 しかし、漢方に関しては正式な資格はありません。
 漢方と西洋医学は全く異なる医学にもかかわらず、医師、薬剤師、登録販売者など、西洋医学の資格で漢方薬を取り扱っているのが日本の現状です。
 これは、西洋料理の修行をしたシェフが、慣れない日本料理を扱っているのと同じことです。
 西洋医学のように資格制度によって規制されている分野でも、知識や技術の差があるものです。
 ましてや漢方では、その知識や技術に大きな差がつくのが当然といえば当然でしょう。
 もちろん、漢方や中医学も、まじめに勉強し、研鑽(さん)を積んでいる人はいますが、あまり知識を集積する努力をしないで漢方薬を取り扱っている人も全国には少なくないようです。
 そこでお勧めしたいのは、漢方薬局などの〝はしご〟。
 もっと気楽に、複数の薬局をはしごして、比較してみるのもいいのではないでしょうか。
 漢方で最も大切なのは、「この人にはどの薬が合うか」、その見分けです。それができるようになるまでにはかなりの努力が必要です。
 どんな分野でも、熟練の腕を持つ専門家と初心者がいるように、漢方の世界も同様です。
 どこかで一度や二度試すだけで「漢方は効かない」というレッテルを貼ることはやめましょう。 相性のよい専門家を探すことが大切だと思います。