昔から珍重されてきた霊芝

 マンネンタケというキノコをご存じですか。霊芝(れいし、芝=キノコの意)という名前の方が有名かもしれません。
 現代の日本では、霊芝は薬草を組み合わせた漢方薬の材料として使われることよりも、霊芝だけ、または梅寄生(ばいきせい/サルノコシカケ)などと一緒に煎じて飲むなど、薬草療法としてよく使われています。
 歴史は古く、約2000年前に書かれたとされる中国最古の薬物書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」に載っています。生命を養うことを目的とし、毒がないため長期にわたって服用でき、体を軽くし、元気を増し、不老長寿を目的として服用すると記されています。
 「日本書紀」(720年)には天皇に献上されていた話が記されるほど、昔から珍重されています。
 ミネラルが豊富に含まれており、高脂血症やアレルギー性疾患、がんの予防にも役立つとして今でも多くの人に飲まれています。
 霊芝にはかつて紫芝・赤芝・青芝・黄芝・白芝・黒芝の6芝あるとされましたが、それぞれの詳細は不明。発見したときの色で分類されていたのではないかと考えられています。カサの色は最初卵黄色なのが成長するにつれて赤褐色から黒色に変化するからです。
 古い樹10万本に2~3本しか見つからない〝幻のキノコ〟といわれていましたが、1970年代に人工栽培が成功し、安定して流通するようになり、現在では、カサの色からかつての赤芝にあたるものが一般的に流通しています。
 このように長い年月をかけて飲み続けてきた霊芝は、先人の知恵の一つといえるでしょう。