煎じ薬の作り方

 現在、利用されている漢方薬のほとんどが飲み薬です。
 その剤型には、煎剤(生薬を混合した漢方薬を煎じた薬)、顆粒剤(煎剤のエキスや粉末を固めて粒状にした薬)、錠剤(粉末などを圧縮成形した薬)、散剤(粉薬)
丸剤(丸薬)などがあります。
 それらのうち、最もよく使われているのは、顆粒剤と錠剤です。50年くらい前にできた新しい剤型で、西洋薬に近い感覚で手軽に飲め、保存や携帯にも便利です。
 しかし、漢方薬本来の効果が最も出やすい剤型は煎剤です。今回は煎剤の作り方を紹介します。
 まず、土瓶(びん)などに1日分の漢方薬を入れて、水約500~800mlを加えます。ふたをしないで火にかけ、沸騰したら、弱火にします。弱火のまま、約40~50分火にかけて、半量程度になるまで煮詰めます。冷めないうちに、ガーゼや布きん、茶こしなどでかすをこせば完成です。
 こした液を1日分として、通常は朝昼晩の3回に分けて飲みます。
 注意点は、煎じたり、保存したりする際、鉄瓶など鉄製の道具や容器を使わないこと。鉄は植物の成分と化学変化を起こしやすいからです。
 最近では、容器に漢方薬と水を入れてスイッチを押すだけで煎じ薬が作れる、自動煎じ器があります。漢方専門薬局などで販売されており、価格の目安は1万5000円程度です。忙しい人はそれを利用してもよいですね。