処方名から想像できる作用

 漢方の処方名は、漢字ばかりで難しい、とっつきにくいというイメージがあるのではないでしょうか。漢方薬の中でも、処方名からその作用が想像できる処方があります。いくつか紹介しましょう。
 温胆湯(うんたんとう)処方名に胆(きも)という字があります。不安や恐怖で「胆を冷やす」ような状態を、体を温めて改善します。
 黄連解毒湯(おうれんげどくとう) 黄連(おうれん)という生薬(しょうやく)を中心に消炎・解毒作用のある4つの生薬からなる処方で、名前の通り、体の熱や毒を取り去ります。二日酔い、皮膚のかゆみなどに用います。
 四逆湯(しぎゃくとう)四肢の「四」に、体内の気が停滞した状態を表す「逆」という文字を合わせた名前です。気の停滞による手足の冷えを目標に用います。
 消風散(しょうふうさん) 皮膚のかゆみによく用いられます。漢方でさまざまな病の原因と考えられている風(ふう)によって生じる皮膚のかゆみを消し去る作用が連想できます。
 女神散(にょしんさん)その名の通り、女性の疾患に用いると神のように効き目がよいと命名されたそう。のぼせ・めまいを目標とし、出産前後に用います。
 このように違う視点から見ることで少し親しみやすくなるかもしれません。ただし、処方名から作用が想像できたとしても、その薬が飲む人にとって適しているかどうかは別の問題です。漢方薬の選び方は、漢方の専門家に相談しましょう。