夜泣きに使われる漢方薬

 赤ちゃんの夜泣きに苦労をした経験を持つお母さんも多いのではないでしょうか。「おっぱいが足りない」「昼間に興奮した」など原因が分かるものがある一方、原因が分からない場合もあり、泣き続ける赤ちゃんに、ただおろおろすることもあるでしょう。
 実は、昔から夜泣きにも漢方薬が使われてきました。例えば、神経質で小さなことにも反応し、ヒステリーを起こしたように泣き続ける赤ちゃんには、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)が使われます。また、イライラして怒りっぽく、怒ったように泣いたり、ときに暴れるような、いわゆる「疳(かん)の高い」赤ちゃんには抑肝散(よくかんさん)が効果的です。そして、抑肝散が適するような赤ちゃんで、胃が弱く食欲が少ない場合には抑肝散に陳皮・半夏が加わった抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)が使われます。
 これらは、眠らせるというより興奮を鎮めたり、気持ちを落ち着かせたりする作用があります。量は大人より随分少なめです。粉の場合は水で溶き、煎じ薬の場合はそのまま、1日2~3回程度、おっぱいの前後に哺乳瓶に入れて飲ませてみてください。様子を見ながら飲ませます。
 夜泣きといっても、赤ちゃん一人一人、性格も泣き方も異なるもの。大人同様、その赤ちゃんに適した漢方薬を選んでいきます。原因の分からない夜泣きには試してみてはいかがでしょうか。